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【福島良一 メジャーの旅】“元祖二刀流”ベーブ・ルースの歩みは5月6日に始まった (1/2ページ)

 投げてはメジャー初勝利、打っては2試合連続ホームランと衝撃的なデビューを飾ったエンゼルス大谷翔平投手。“元祖二刀流”ベーブ・ルースでさえ、これほど幸先いいスタートはなかった。あの歴史的なシーズンでさえも…。

 1918年、レッドソックスのルースは開幕投手を務め、アスレチックスに対しわずか1失点で完投勝利。その後も勝ち星を増やし、4月に3勝をマークした。

 本人は投げるのも打つのも大好きで、バッティングにも非凡な才能を持っていた。5月6日、敵地ニューヨークでのヤンキース戦に6番一塁手として出場。投手か代打以外で初めての出場となった。4回に豪快なホームラン。以来、彼は登板しないときも一塁か外野を守るようになった。本格的な二刀流の始まりだ。

 当時球界最高のパワーヒッター、シューレス・ジョー・ジャクソン(ホワイトソックス)のスイングを手本にした。巨漢の割に足が細く、バットを振る姿は最高に美しく芸術品のようだった。そして、誰よりも遠くまで打球を飛ばした。

 7月8日のインディアンス戦では延長10回にサヨナラ2ラン。同16日のブラウンズ戦でも9回にサヨナラ2ラン。しかし、当時は決勝のランナーが生還した時点で試合終了。いずれも記録は三塁打となり、幻のホームランに終わった。

 それでも、最終的に投手として13勝、打者として11本塁打を放ち、史上初の同一シーズン「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」を達成した。また、飛ばないボールの時代に2ケタ本塁打を放つのは容易でなく、初のホームラン王も獲得。チームのリーグ優勝にも貢献した。

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