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“最後の砦”守った貴乃花親方の命ごい 3ヵ月で5階級降格、月給64万円ダウン (1/2ページ)

 貴の乱はひとまず終戦になりそうだ。日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で理事会を開き、一連の騒動を起こした貴乃花親方(45)に、委員から年寄への2階級降格処分を下した。

 貴乃花親方がもっとも恐れていたのは、「解雇」による部屋閉鎖や、降格より軽い処分の「業務停止」で弟子の指導ができなくなることだった。協会執行部への対立姿勢を一転させて謝罪し、土俵際で態度を変化させたことが評価され、“最後の砦”だけは守った。“命ごい”をするかたちとなったが、名を捨てて実を取った。

 相撲協会側は鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)が「降格は重い処分ですが、親方としての仕事はすべてこれまでどおりできます。弟子の指導もできます」と説明。支度部屋で付け人を暴行し、夏場所は幕下に降格する貴公俊の処分も、1場所出場停止にとどまり最悪の事態を免れた。

 貴乃花親方への処分理由は、春場所で「中日まで正当な理由もなく欠勤を続けた」(八角理事長)こと、貴公俊暴行の監督責任など。初場所後に必要な許可を得ずにテレビ朝日系の番組に出演し、協会を批判した件は含まれていないという。

 夏場所から役職は勝負審判となる。最下位の年寄が“花形”の勝負審判を務めるのは貴乃花親方だけで、2012年の東関親方(元幕内潮丸)以来の珍例。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「(八角)理事長が決めたんだから。そんな細かいことはいわない。(貴乃花親方は)審判部長まで経験しているんだから」と異例の配置がとられた。

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