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【プロキャディーXのつぶやき】震災から7年、プロゴルフは元気与え続けているか? (1/2ページ)

 やはり大物役者は、押さえどころを知っている。国内女子ツアー第2戦「PRGRレディス」は、韓国のアン・ソンジュがプレーオフで鈴木愛を振り切って今季初優勝、ツアー通算24勝目を飾った。

 7年連続のプレーオフ決戦となる珍記録も驚きだが、コースまで足を運んだギャラリーにとっては、お得感満載の一戦になったと思う。

 思えば7年前のこの大会初日のことだった。ラウンド後、クラブハウスに戻ると先輩のプロキャディーが血相を変えて駆け寄って来た。

 「家は大丈夫か? 家族と連絡取れるか?」

 いつもの冗談か何かと思いながら携帯電話を掛けてみたが、通じない。ネットで津波が押し寄せている場面を先輩から見せてもらった。東日本大震災。大会開催地の高知県にも津波警報が発令され、コースで夜9時近くまで避難待機した記憶が、今でも鮮明に残っている。大会は2日目以降の開催中止となった。

 俺は格安航空チケットだったことで日程変更ができず、帰京したのは翌週月曜日だったが、震災後3日が経っていたにも関わらず、交通網が混乱していた。家にたどりつくと、凶悪な強盗が入ったかのように家財は散乱し、なけなしの金で買った大型テレビは倒れ壊れていた。

 あれから7年。立ち直ったようでいて、実際はまだ完全には復興していないように思う。そして、プロゴルフトーナメントが被災者たちに元気と勇気を与え続けているだろうか。そんな疑問をふと震災の日に抱いてしまった。

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