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【高校野球 新・名将列伝】悲願センバツVで「無冠の帝王」の汚名返上 浦和学院・森士監督 (1/2ページ)

★浦和学院・森士監督(1)

 “汚名”を振り払った。2013(平成25)年春。森士(もり・おさむ、53)は、浦和学院を率いて春夏の甲子園通算18大会目の指揮で、ついに頂点に立った。

 決勝で済美(愛媛)に完勝し、直後のインタビューで「この試合を1分、1秒でも長く楽しみたかった」といって目を潤ませた。

 浦和学院はそれまで長く「無冠の帝王」と呼ばれていた。それは、大舞台で勝てない森の采配を批判する声でもあった。

 1991(同3)年に27歳で浦和学院の監督となった森は、いきなり翌年春に甲子園初出場を果たし4強入り。華々しいスタートを切った。だが、「勉強不足で荷が重かった」と振り返るように、以後は早期敗退が続く。

 県外からも有望選手が集まるチーム。常に戦力はハイレベルで、甲子園に出る度に優勝候補の一角に挙げられながら、期待を裏切り続けた。特に2005(同17)年春から11年(同23)年春までに出場した5大会はすべて初戦で姿を消した。

 「試合をするのが不安でしょうがなかった。監督自身がそうだから、選手もそうなってしまっていた」

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