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ザギトワ、驚異の金メダルも想わぬ批判噴出 後半偏重の演技、ISUはルール改正提案へ 平昌五輪

 ロシアから個人資格で出場した15歳のアリーナ・ザギトワが金メダルを獲得したが、基礎点の高い後半にジャンプを集中させたことが物議を醸し、ルール改正の可能性まで浮上している。

 ザギトワはSPで3つ、フリーで7つのジャンプをすべて、基礎点が1・1倍となる演技後半に入れる戦略で技術点を稼ぎ、金メダルに輝いた。

 この演技構成に対しては批判の声が挙がっており、2014年ソチ五輪金メダリストのアシュリー・ワグナー(26)=米国=は「前半に時間をつぶし、後半にただジャンプをするだけ」と自身のツイッター上で批判した。

 国際スケート連盟(ISU)は6月の総会でルール改正を提案する方針。同連盟関係者はザギトワのフリーの演技を「ジャンプとジャンプの間の動きがおろそかになって粗さも見えた。SPよりは物足りなく、演技力に欠けていた」と評した。

 実際のところ、同じロシア出身で銀メダルのエフゲニア・メドベージェワ(18)とは、フリーは156・65で同点。SPでの1・31点がそのまま2人の総合点の差になった。

 同点のフリーの得点内訳を見ると、技術点では終盤にジャンプを集めたことが功を奏しザギトワがメドベージェワに2・44点差をつけたが、演技点では逆にメドベージェワが上回った。

 「ルール内で最大得点を狙うのは当然。スポーツらしい戦い方だ」(日本スケート連盟関係者)とザギトワを擁護する声もあるが、ISUは後半で1・1倍となるジャンプ数を制限して偏りをなくす意向だ。

 ザギトワ自身、この極端な構成をコーチから提案されたときには「疑問に思った」という。

 体力がキツくなる後半に跳び続ける過酷な構成を滑り切ったこと自体、ザギトワは称賛されてしかるべきだが、議論は一人歩きし、ますます波紋を広げそうだ。

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