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15歳・ザギトワ、圧巻の演技で金メダル「得点を見て驚いた」 平昌五輪

 平昌五輪第15日(23日、江陵アイスアリーナ)女子フリーでSP首位のアリーナ・ザギトワ(15)が金メダルを獲得し、OAR(ロシアからの五輪選手)勢今大会初の金メダルを獲得した。

 15歳の圧巻の演技が満員の大観衆を魅了した。SPで世界歴代最高点を塗り替えたザギトワが、フリーでも強さをみせ、新女王に駆け上がった。最終滑走のメドベージェワの得点が発表され、優勝が決まると、笑顔の瞳に思わず涙がにじんだ。

 ザギトワが姿をみせるとロシア国旗が観客席のあちこちで掲げられ、演じる前から「アリーナ」の合唱が起きた。異様な盛り上がりの中、赤の衣装をまとい、バレエの演目「ドン・キホーテ」を大胆に演じた。

 「手が震えていたが、何度も何度も練習でやってきたことを思い出した」という。だが、披露した演技に緊張はみじんも感じさせなかった。

 基礎点が1・1倍になる後半に7度すべてのジャンプを詰め込むのが真骨頂。最初の3回転ルッツの着氷が乱れ、連続ジャンプの予定が単発になったが、後半のルッツに3回転ループを重ねて挽回。すべてのジャンプにはGOE(出来栄え点)で加点がつき、フリーの得点はメドベージェワと同じ156・65点。SPのリードを守り切った。

 12歳のとき、自ら志願して実家を離れ、メドベージェワらと同じモスクワのクラブ「サンボ70」でトゥトベリゼ・コーチに師事。厳しい練習を積み重ね、トップ選手の仲間入りを果たした。今季シニアデビューしたばかりだが、昨年12月のGPファイナル、1月の欧州選手権など主要大会で無敗のまま五輪に乗り込み、そのまま頂点へ。

 「得点を見て驚いた。落ち着いて演じることができてうれしい」とザギトワ。五輪のフィギュア女子で2番目に若い女王がOARに初の金メダルをもたらした。(産経新聞、大宮健司)

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