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「そだねー」 カー娘、女子会風ユルさが強さの秘密 重圧分散で藤沢が天才的ショット炸裂 平昌五輪

 カーリング女子は10チーム中、上位4チームが1次リーグを突破できる。4勝1敗で暫定2位タイにつけていた日本代表「LS北見」にとって、強豪のカナダ、スウェーデンと対戦する19日が正念場だった。

 今大会のカーリング娘たちは健闘ぶりもさることながら、ピンマイクを通じてお茶の間に届けられる作戦会議の“ほっこり感”が大きな話題となっている。

 「そだねー」

 「いいと思う!」

 「大丈夫かい?」

 「やってみよう!」

 およそ国際試合の緊張感とは無縁の、肩の力が抜けた女子会風味。全員が北海道北見市出身で、地元なまりがのどかさを増幅させる。実はこのユルさが、従来のカー娘になかった強みなのだ。

 カーリングの五輪代表は一般的な団体競技と違い、日頃から同じチームでプレーする5人組がそのまま出場する。チームリーダーが試合中もスキップ(司令塔)を担い、上意下達方式で他の選手に作戦を遂行させる戦い方が主流。日本では2006年トリノ、14年ソチ両五輪でスキップを務めた小笠原歩が代表格だ。

 だが今回のスキップ、藤沢五月(26)の立ち位置は独特だ。地元の高校を卒業後、長野県の中部電力に加入。天才肌の司令塔として鳴らしたものの好不調の波が大きく、逆境では北海道から来た“助っ人”の気負いも悪循環となって、五輪切符を逃し続けた。

 だがUターン移籍したLS北見では、創設者の本橋麻里(31)が絶対的リーダー。今季はその本橋が控えに回り、藤沢と同い年の鈴木と吉田姉、そして2歳下の吉田妹の布陣となった。同郷で同年代の仲間と合議制で作戦を練る“女子会”は、中部電力ではあり得なかった光景だ。不調時も1人で背負い込まず、サード(第3投者)の吉田姉に「ついていくよ」と頼れるようになった。

 重圧を分散できる体制で、最終投者の仕事に専念。念願の初五輪で、持ち前の天才的なショットを炸裂させている。試合中の相互コミュニケーションでは、五輪代表史上最強のチームだろう。

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