記事詳細

【西本忠成 トラとら虎】大砲候補・中谷“飛躍する予感” 若手に辛口の金本監督も成長認める

 阪神の大砲候補、中谷将大外野手(25)が沖縄・宜野座キャンプで成長ぶりをアピールしている。7日から始まった紅白戦と練習試合の計3試合で本塁打1本、二塁打2本。首脳陣も磨きがかかる長打力に目を細めた。

 この時期でも実戦の打席では本番態勢で臨む。プロ7年目の昨季は規定打席に初到達。打率・241、20本塁打、61打点の成績を残したが、まだ定位置を保証されたわけではない。「今から結果を出さねばならない立場ですから」とライバルの高山、俊介らに早く差をつけたい思惑ものぞく。

 金本監督が第1クールのMVPに中谷を選んだのは、オフの課題をクリアしてきたから。求めたのは速球に負けないための筋力向上と力強いスイングで、成果は打球に表れる。「右方向にも大きな飛球が飛んでいる。内角の速球を左翼線にはじき返したのは見事」。普段は若手に辛口の金本監督も、中谷に関しては成長を認めるコメントが多くなってきた。

 球団OBは「さらに飛躍する予感がする。久しぶりに生え抜きの右の大砲が誕生する可能性は高い。モロさが消えて打率2割8分台をマークできれば、必然的に本塁打は増える。そのためには打撃フォームだけでなく、打席でのかけ引きや配球の読みといった頭の勉強も重要になる」と注文。

 阪神の右の長距離砲といえば古くは藤村や1970年代の田淵ぐらい。外国人以外で30発を記録した右打者は85年の岡田(35本)と真弓(34本)が最後だ。当時の甲子園はラッキーゾーンの恩恵があった。中谷が33年ぶりに快挙を達成すれば、その価値は一段と高い。(スポーツライター・西本忠成)

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース