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小林陵侑、ラージヒル10位、風に嫌われ連続入賞逃す 平昌五輪

 平昌五輪第9日(17日、アルペンシア・ジャンプセンター)小林陵侑(りょうゆう、21)=土屋ホーム=の連続入賞がスルリと逃げた。NHは7位入賞を果たし得意のLH。予選を3位通過しただけに期待が高まる。決勝1回目はほぼ無風状態の中、K点(125メートル)を10メートル以上越える135.5メートルの大ジャンプを飛んで7位につけた。

 1回目を終えて、メダル圏内まで距離にして約2.5メートル。ところが、勝負の2回目は風に恵まれず、128メートルにとどまった。着地後、悔しそうな表情をみせた。

 それでも、世界の強豪と渡り合い、日本勢では堂々のトップ。同じ所属で2回目に進めなかった葛西、12日の女子で9位に沈んだ伊藤の思いにも応えた。

 1回目終了後に葛西から伝えられた言葉は「有希(伊藤)と俺の分の風を送っておくから」。師匠、そしてチームメートの存在が心強かった。

 今季のワールドカップ(W杯)ランキングは34位で、トップ10入りは一度もない。それが五輪の大舞台でNH、LHともにトップ10に名を連ね、「考えすぎていないところがいい。成長できたのかな」と確かな手応えを口にする。

 もっとも、平昌での戦いはまだ終わらない。19日には2大会連続のメダルが懸かる団体が行われる。「緊張するだろうけど、団体の4番手をやってみたい」。“日の丸飛行隊”のエースの証しである最終ジャンパーに抜擢(ばつてき)されるか。

 個人種目で確かな自信を手にした強心臓の21歳が、団体でも世界を驚かせてみせる。(産経新聞、奥山次郎)

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