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羽生、66年ぶり連覇で“金”「故障に耐えた右足に感謝」 平昌五輪

 【平昌(韓国)17日=飯田絵美】フィギュアスケート男子の羽生結弦(23)=ANA=が、男子で66年ぶりの2連覇を達成した。この日のフリーで206・17点を記録し、前日首位のショートプログラム(SP)との合計317・85で完勝。右足首故障からのぶっつけ本番で絶対王者の貫禄をみせた。初出場の宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=も2位になり、フィギュアで初めて複数の日本選手が同時に表彰台に立つワンツーフィニッシュとなった。

 満足そうな表情で、絵に描いたような復活劇を完結させると、右手を突き上げて絶叫した。

 「ここで滑ることができて感謝している。自分でやりきれたと思う演技ができた。(故障に耐えた)右足に感謝です」

 今大会の日本選手団の金メダル第1号で、日本の冬季五輪の「金」は通算11個となった。男子の連覇は1948年サンモリッツ、52年オスロ大会のリチャード・バットン(米国)以来、66年ぶり。日本選手として冬季五輪の個人種目で初めて連続で頂点に立った。

 和風プログラム「SEIMEI」は、4つの4回転ジャンプを盛り込んだ構成だった。

 挑戦的なまなざしで笛と和太鼓の音に合わせて滑り出すと、息をのむ観客の中で冒頭の4回転サルコーを見事な切れ味で決めて波に乗った。続けて4回転トーループもきれいに着氷。4回転サルコー、3回転トーループのコンビネーションも危なげなかった。

 課題は3カ月ぶりの実戦という大舞台での体力だった。4分半という長丁場の後半で不安がのぞいた。次の4回転トーループはバランスを崩し、終盤はスピードが落ちて、最後の3回転ルッツはあやうく前のめりに倒れそうになるところを右足でこらえた。

 後続のSP2位のハビエル・フェルナンデス(スペイン)が4回転ジャンプを失敗。最後の宇野のスコアを確認すると、感極まって涙を流した。

 前日16日のSPでは、自身が持つ世界最高にあと1・04点と迫る111・68点を記録。故障明けという逆境の中で、この日も4回転ループを省いた難易度を下げた構成を選択し、合計300点を超えるハイレベルな戦いを制した。

 「なんとかできた。今までにないほど、たくさんの方にサポートしてもらった。演技構成には悩んでいたが跳びたかったジャンプは跳べた」

 早朝から会場の入場ゲート前には日本など世界中の「ゆづファン」が大行列。演技後はぬいぐるみが投げ込まれ、スタンドでは感動で涙を流すファンが多かった。

 平昌五輪をスケート人生の集大成に位置づけていた羽生は、この金メダルで競技に区切りをつける可能性がある。「23歳でやめようと思っている」と話したこともある。2022年北京五輪で3連覇を見ることはできるだろうか。

 【最終結果】 

 順、名前、SP、フリー、計 

 (1)羽生結弦(日本)111.68/206.17/317.85 

 (2)宇野昌磨(日本)104.17/202.73/306.90 

 (3)J・フェルナンデス(スペイン)/107.58/197.66 305.24 

 (4)金博洋(中国)103.32/194.45/297.77 

 (5)ネイサン・チェン(米国)82.27/215.08/297.35 

 (18)田中刑事(日本)80.05/164.78/244.83

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