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葛西、ジャッジの“右から目線”はチャンス 男子ラージヒル「このジャンプ台は僕に有利」 平昌五輪

 【平昌(韓国)15日=飯田絵美】男子ジャンプで8度目の五輪出場の葛西紀明(45)=土屋ホーム=は、最初のノーマルヒル(NH)個人こそ21位に終わったが、前回ソチ五輪で銀メダルを獲得したラージヒル(LH)個人(16日)、同じく銅メダルに輝いたLH団体(19日)に向けて好材料もある。

 10日に行われたNH個人は氷点下の寒さの中、午後9時35分に試合開始。強風で何度も競技が中断し、試合終了は日付が変わった深夜0時20分。極寒の中で迎えのバスが40分も遅れ、部屋の暖房も作動しなかった。

 踏んだり蹴ったりの状況に、普段温厚な葛西が自身のブログに「マジでなまら寒かった」と愚痴を書いたのも無理はなかった。そんな悪い流れを断ち切るチャンスが巡ってきた。

 葛西にとってLH個人は、4年前のソチ五輪で個人銀メダルを獲得した種目だが、実は人知れず“審判席の位置”に泣かされてもいた。

 飛距離では葛西が、金メダルを獲得したカミル・ストッホ(ポーランド)を上回っていた。飛型点で逆転を許し涙をのんでいる。

 飛型点を採点する5人の審判員が陣取る場所を『ジャッジタワー』と呼ぶが、世界のジャンプ台の8-9割でジャッジタワーは飛行する選手にとって左側に位置する。

 葛西は着地の際、足を前後に開くテレマーク姿勢で、右足を前に出すスタイルを取っている。

 「従来のように左側のジャッジタワーから見る場合、遠い側の右足を出す葛西のスタイルは、きちんとテレマークが入っているかどうか見づらく不利といわれている。珍しく“右から目線”となる平昌は葛西にとってチャンス」とジャンプ関係者が指摘する。

 葛西自身「普段から飛型点は、自分のイメージより0・5~1点は低い点数になっている」とこぼしているだけに、「テレマークに関して、このジャンプ台は僕に有利ですね」と実感している。葛西は“右から目線”の利点を生かすことができるだろうか。

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