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熟年の心つかんだ平野歩夢、ヤンキー選手とはひと味違った本物 平昌五輪

 ズリ下げたパンツにピアス、長髪。スノーボードに距離感を感じていた熟年世代も、平野歩夢(19)のハーフパイプ銀メダルには少なからず興奮したようだ。

 菅義偉官房長官(69)は14日の記者会見で、ソチ五輪に続く2大会連続の銀メダル獲得を果たした平野をこうたたえた。「今回は限りなく金メダルに近かったのではないか。心からお祝い申し上げる。本当に素晴らしい演技だった。そして惜しかったなという思いだ」。

 スノボ界は2016年に未成年選手の飲酒や大麻使用が発覚し、全日本スキー連盟から活動を止められ、一時は試合数が激減した。

 平野も素顔はヒップホップ好きで、決してはきはきとしているとはいえない話し方だ。一見アスリートには見えないが、それでも平野にはヤンキー選手とはひと味違った本物感がある。

 1日7時間の練習も普通で、15歳で冬季の日本勢最年少メダリストになった。観客の目をひいたのが圧倒的な実力だ。軸をずらして縦に2回転、横に4回転する「ダブルコーク1440」の連続技を成功させた。“絶対王者”のショーン・ホワイト(米国)との競り合いには見応えがあり、幅広い年齢層に受け入れられたことだろう。

 試練もあった。昨年3月の「USオープン」で転倒して左膝や腹部を強打し、3カ月離脱。それでも五輪出場のためにリハビリで克服した。

 新潟県村上市生まれ。4歳から実家のスケートパークでスケートボードを始めた。スノボを始めたのは6歳。兄の英樹さん(22)を手本にして上達し、弟を含めた兄弟3人は、父の英功さん(46)のワンボックスカーで雪山を回った。

 行政の支援もあって村上市内にジャンプ練習施設が完成。ネット上では依然「チャラチャラしている」との意見もあったが、「インタビューを聴くと意外と真面目な子」といった印象が広がっている。

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