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なぜ届かない…“銀メダル”コレクター渡部暁斗の3つの隙 平昌五輪

 あと一歩、足りないものは何なのか。14日のノルディックスキー複合男子ノーマルヒル(NH)で渡部暁斗(わたべ・あきと、29)=北野建設=が2大会連続の銀メダルを獲得。“シルバーコレクター”状態からの脱却を図ったが、またしても届かなかった。20日のラージヒル(LH)個人、22日のLH団体で悲願の金メダルを目指す。

 飛躍で105・5メートルをマークして3位に付け、距離では飛躍5位のエリック・フレンツェル(29)=ドイツ=とデッドヒートを演じたが、最後は4・8秒差届かなかった。

 「メダル取れてホッとしてるっていうのが半分、自分が目指していたところにたどり着けなかった悔しさ半分」

 前回の2014年ソチ五輪でも銀メダルに終わり、その後は金メダルだけを目標にマウンテンバイクトレーニングを導入。今季W杯は2勝を挙げ、「金しかない」と自信をみなぎらせて今大会に臨んでいた。なぜ届かなかったのか。

 1つ目の要因は会場の気象状況にあった。強風で30分遅れて始まったが、渡部の飛躍を前に突如風が止んだ。直前のライバルたちは飛距離を伸ばせず落下。渡部は「こういう気まぐれな風の中でそれなりにいいジャンプをして、悪くない位置につけられた」と語ったが、ジャンプが得意な渡部にとって十分な“貯金”をつくれなかった。

 2つ目は、課題の距離で体力不足を露呈したこと。最後はフレンツェルとの一騎打ちとなったが、残り1キロ地点で相手のスピードに付いていけなくなった。

 3つ目は“シルバーコレクター”の称号に安んじていることだ。本人は金メダル獲得を声高に掲げるが、2017年世界選手権でも個人LHで2位。この日もフレンツェルとのマッチレースには持ち込んだものの、自らスパートをかけるきっかけをつかめずじまい。“2位慣れ”がうかがえるのがなんとも歯がゆい。

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