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宮原知子、努力重ねエースに成長 女子SP「頑張る」 平昌五輪

 いよいよ大舞台のリンクに立つ。日本女子のエース、宮原が団体の女子SPに臨むことが決まった。10日は本番のリンクで公式練習に臨み、SP曲を流した場面では、高難度の3回転ルッツ-3回転トーループの2連続など、3つのジャンプすべてを着氷した。調子のよさをうかがわせ「頑張ります」と笑顔で意気込みを語った。

 フィギュアスケートに心を奪われたのは医師の両親と米国で暮らした4歳のとき。ショッピングモール内のリンクで滑ることが楽しみだった。

 帰国後、祖母と行ったリンクでスケート靴のひもを結ぶのにてこずっていたとき、声をかけてくれた人がいた。現在も師事する浜田美栄コーチとの運命の出会いだった。

 誰もが認める「練習の虫」。センスとは無縁で技術の習得には人一倍、時間を要した。音感が鈍く、進級テストは初級から簡単ではなかった。それでも、スケートが嫌いになったことはない。練習中に泣いたのは、家庭の都合で早退するときだけ。「もっと滑りたい」と引かなかった。努力を積み重ね、日本のトップへ駆け上がった。

 昨年1月、危機が訪れた。左股関節の疲労骨折が判明。昨季の後半を棒に振った。当初は骨折と診断されなかったことも不運だった。少し休めば治ると信じ、引かない痛みに「私が我慢強くないんや」と必死に耐えて練習した時間もあった。

 五輪シーズンの今季はリハビリから始まった。負担が大きいジャンプの練習は制限された。後輩がジャンプを跳ぶ横で、地道にスケーティング技術を磨き、陸上では1日1千回の腹筋をこなした。昨年末の全日本選手権では見事に復活を果たし4連覇を達成。夢の舞台へたどりついた。

 平昌での目標はシンプルだ。「ミスなく、できることをしっかり出し切りたい」。身長151センチの小さな体に秘めた闘志を爆発させる。(産経新聞、田中充)

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