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理事選へ票固め万全の貴乃花親方 2人出馬のギャンブル、W当選の鍵は“隠れ貴乃花シンパ” (1/2ページ)

 任期満了(2年)に伴って2月2日に投開票される日本相撲協会の理事候補選に出馬する貴乃花親方(45)=元横綱=が、着実に票固めを進めている。1日に立候補の届け出が締め切られた。持ち票が11(当確ライン9票)にもかかわらず、阿武松親方(元関脇益荒雄)とともに2人の出馬というギャンブルに出た貴乃花一派は、“隠れ貴乃花シンパ”の票をいかに集められるかがW当選の鍵となる。貴乃花親方は、他一門の切り崩しに余念がなく、準備万端で決戦の日を迎える手はずだ。(夕刊フジ編集委員・久保武司)

 理事選は6つの一門がそれぞれ立候補者を擁立。立候補予定者は、元横綱日馬富士の暴行問題で協会への報告義務を怠ったなどの理由で理事を解任された貴乃花親方、同じ貴乃花一門所属の阿武松親方、部屋で過去の傷害事件が発覚した春日野親方(元関脇栃乃和歌)など。八角理事長(元横綱北勝海)はもちろん、芝田山親方(元横綱大乃国)も初めての立候補となる。

 10人の理事を選ぶ理事選は、11人以上の立候補で投票となる。101人の親方全員に投票権があり、当確ラインは9票。貴乃花一門は所属の親方8人に、錣山親方(元関脇寺尾)ら友好関係にある無所属3人を加えても計11人の勢力。貴乃花親方1人ならば当確だが、あえて2人の出馬で選挙戦を選択し、他の一門の切り崩しを狙っている。

 貴乃花親方の戦略はこうだ。

 単純計算すると、2人当選には2×9票=18票が必要で7票足りない。まず、11人の勢力を阿武松親方と2つに分けることになるが、基本的には阿武松親方に票を集めて、1枠の当選を確実にする。貴乃花親方は一門会で、「私は1人でよいので、皆さんは阿武松親方に入れてください」と話したという。