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【西本忠成 トラとら虎】藤浪が模索する「ダルビッシュとの差」 最大の課題は制球難の原因であるフォームの安定

 阪神の藤浪晋太郎投手(23)が米テキサス州ダラスでダルビッシュ有投手(31)=ドジャースからFA=を指南役に自主トレを続けている。大阪桐蔭高時代から当時日本ハムの同投手に師事しており、約2週間行動をともにして復活の糧にしたい考えだ。

 今月初旬の渡米前にはこう話した。「学ぶことはいっぱいあります。技術面はいうに及ばず、トレーニング法、栄養学、体調管理などにおいてもたくさん知識を持っておられるので吸収したい。もちろん投球練習も行います」

 ここ2シーズン、7勝11敗→3勝5敗と下降線を描く藤浪は、わらにもすがる思いだろう。

 2人には高校時代に甲子園で鳴らした長身の右腕という共通項がある。プロ1年目こそダルビッシュの5勝に対し、藤浪は10勝と幸先良いスタートを切ったものの、徐々に進化の違いが出た。ダルビッシュが2年目以降勝ち星を12、15、16、15と伸ばしたのと対照的に、藤浪は11、14と2ケタ勝利を3年続けたところで壁に当たった。

 「この差はどこにあるのかを藤浪は真剣に考えないといけない。ダルビッシュは球威だけでは苦しいと気づき、変化球と制球力に磨きをかけ、本格派と技巧派の両方を兼ね備えた。これを状況によって使い分ける。藤浪にはそんな器用さはないから、学ぶべきことは山ほどある。まずはダルビッシュが歩んできた過程から勉強するのが一番」と球団OBは進言する。

 最大の課題は制球難の原因であるフォームの安定だ。これをクリアしない限り復活の道は険しい。現地で進化を遂げたダルビッシュとキャッチボールをしながら、復活へのアドバイスを受けているのは想像に難くない。(スポーツライター・西本忠成)

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