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【福島良一 メジャーの旅】大谷が受け継ぐ「クレイジーエイト」 下1ケタ8の年には二刀流が活躍

 2018年にとって大リーグは歴史的な年になるかもしれない。過去の歴史を振り返ると下1ケタが「8」の年は何かが起こることが多いからだ。特に、投打二刀流の活躍が目立つ。

 まずはご存じベーブ・ルース。1918年、当時レッドソックスの若い左腕投手だったルースは打撃にも非凡な才能を持ち、登板しないときは外野手として出場し、何と本塁打王を獲得。野球界に革命をもたらした。

 第一次世界大戦の影響で9月に開催されたワールドシリーズでは第1戦に先発登板。その年のホームラン王が大舞台の初戦に先発したのは、あとにも先にもルースだけ。しかもカブス相手に1対0の完封勝利。まるで劇画の世界だ。

 さらに第4戦も先発して勝ち星を挙げ、シリーズ2勝の活躍ぶり。また、ワールドシリーズ記録の29回2/3連続無失点を誇り、その記録は43年間も破られず。まさしく投打両面で大きく世界一に貢献した。

 58年はブレーブスのルー・バーデットが第2戦でヤンキースに完投勝ちしただけでなく、初回に3ランとバットでも貢献。だが、試合後に「ヤンキースは弱い」と発言し、怒涛の猛反撃を受けて逆転負け。日米を問わず口は災いの元だ。

 68年はカージナルスの大黒柱ボブ・ギブソンが第1戦で17奪三振。第4戦は自ら本塁打と投打に活躍。一方、タイガースの左腕ミッキー・ロリッチは3連続完投勝利にホームランと、それを上回る活躍ぶりで世界一の立役者となった。

 2008年にはフィリーズのジョー・ブラントンが第4戦で勝利投手となり、投手として34年ぶりのホームランも放ち世界一に貢献。ワールドシリーズで本塁打を放った13人の投手のうち、4人が下1ケタ「8」の年だったことになる。

 下1ケタ「8」の年に何かが起こる、いわゆる「クレイジーエイト」の伝説は、ルースから今年二刀流で「世界一の選手」を目指すエンゼルスの大谷翔平投へと受け継がれる。(大リーグ評論家・福島良一)

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