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【小林至教授のスポーツ経営学講義】ポスティングは現代の“不平等条約” 日本の球団は一丸となって対等に交渉を (1/2ページ)

 大谷翔平選手が、どの球団と契約をするのか。来季どのような活躍をするのか。楽しみにしている方は多いでしょう。私も1人の野球ファンとして、その気持ちは確かにあります。

 一方で、日本のスター選手のFA権取得前の移籍を可能にしているポスティング制度については、日本の野球の将来を考えるにつけ、このままでいいのだろうかという懸念もあります。

 行くなとも、憧れるなとも、売るなとも言いません。私たちが生きている資本主義社会は、それぞれが経済合理性を追求して切磋琢磨することが繁栄の源ですからね。ただし、その基盤となるルールはフェア(機会の平等)でなければいけません。これも資本主義社会の根幹です。

 ところが、ポスティングは、実にアンフェアな制度です。

 まず、NPB(日本野球機構)→MLB(米大リーグ機構)はあっても、その逆はない。現実にそんなことはまず起こりえないという向きもあるかもしれませんが、では、日本人がアメリカの車を買うことはほとんどないから、貿易協定を結ぶ必要なし、と言ったら、アメリカは絶対に認めないし、日本からしても、それではアンフェアだからルールは定めておきましょうよ、となるでしょう。

 スポーツ界においても、サッカーは、Jリーグのチームが世界最高峰のプレミア・リーグのクラブの契約下にあるスーパースターを獲得することは制度上可能です。

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