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J1川崎を悲願の初Vに導いた鬼木監督ってどんな人? 年俸は歴代最安値、サポーターの高い支持率…

 クラブ創設21年目のJ1川崎を悲願の初優勝に導いたのは、就任1年目の鬼木達(とおる)監督(43)。この名前を聞いてピンときたら、相当なJリーグ通といっていいだろう。

 知名度は低く、年俸2500万円(推定)は、歴代J1優勝監督で最も安い。今季J1・18クラブの監督の平均年俸は5000万円台で、その半分に過ぎず、当然最低に近い。日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(65)の年俸の10分の1であることを思えば、実にお買い得だった。

 本人は「フロンターレの歴史が動きだした」と、最終節(2日、大宮戦)に勝っての逆転優勝に男泣きした。

 現役時代の1998年に鹿島から川崎へレンタル移籍でやってきた。現役で8年、育成で3年、トップチームで7年コーチの経験がある。2003年にテスト生として入団したチーム生え抜きの中村憲剛(37)よりも川崎での在籍年数が長い。『鬼木は川崎の宝』という横断幕がスタジアムに飾られることも。地味だがサポーターの支持率は高い。

 川崎という街は、プロ野球の大洋ホエールズ(現横浜DeNA)、ロッテオリオンズ(現千葉ロッテ)に捨てられた。Jリーグでも、1993年のスタート時に人気実力ともトップだったV川崎(現J2・東京V)が東京へ移転してしまった。しかしJ1川崎のホームスタジアムの等々力競技場(最大収容2万6232人)は今季80%近い収容率で、ここ数年リーグでトップクラスを記録している。

 鬼木監督は「だからこそ川崎のファンのひとたちのためにも、今年こそ絶対に優勝したかった。感謝しかない」。その川崎市は早速、10日午前11時30分から市内で優勝パレードを開催することを決めた。(夕刊フジ編集委員・久保武司)

 ■鬼木達(おにき・とおる) 1974年4月20日、千葉・船橋市生まれ。市立船橋高を経て、93年に鹿島入り。98年に川崎へレンタル移籍。代表歴はなし。2006年に現役引退後、川崎の育成・普及コーチなどを経て、10年からトップチームのコーチ。昨季まで指揮した風間監督(現J2名古屋監督)のあとを受け、初めて監督に就任。1季目で優勝。

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