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【田代学 ダッグアウトの裏側】話題満載だったMVP 初受賞のア軍アルトゥーベ、名選手に大も小も無し

 米大リーグの今季MVPは話題満載だった。

 16日(日本時間17日)に発表され、ア・リーグは自己最高の打率・346で3度目の首位打者に輝いたアストロズのホセ・アルトゥーベ内野手(27)。ナ・リーグは本塁打と打点の2冠王になったジャンカルロ・スタントン外野手(28)=マーリンズ=で、ともに初受賞となった(筆者が先月の当欄で推したロッキーズのチャーリー・ブラックモン外野手はナ・リーグ5位)。

 「MVPなんて夢みたいで、泣きたいぐらい。野球をプレーするのにも、いい選手になるのにも、身長6フィート(183センチ)以上というルールはない」と会見で胸を張ったのはアルトゥーベだ。実際の身長は165センチともいわれるが、公称の168センチでもMVP史上最低タイ。一方のスタントンは同最長身の198センチで、2人の差は30センチもあった。

 NFLやNBA、NHLを含めた米4大プロスポーツリーグでも、アルトゥーベと同じ身長でMVPを受賞したのは過去に2人しかいない。1950年のフィル・リズトー内野手(元ヤンキース)と52年のボビー・シャンツ投手(元アスレチックス)だけだ。

 「スクーター」がニックネームだったリズトーは殿堂入りしている名遊撃手。シーズン200安打は50年の1度だけだったから、打撃はアルトゥーベの方が上といえる。左腕のシャンツは52年に24勝。制球力抜群の上、守備もゴールドグラブ賞を8度も獲得するほどうまかった。小柄でも大活躍した往年の名選手2人が再び脚光を浴びたのも、アルトゥーベのMVP効果だ。

 投票結果をみると、アルトゥーベは、2位の身長201センチ、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(25)に126点差の圧勝。一方のスタントンはレッズのジョーイ・ボット内野手(34)に2点差の辛勝だった。今季のMVPは本当に話題が尽きない。(元全米野球記者協会理事・田代学)

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