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【小林至教授のスポーツ経営学講義】ドジャースとホークスの年俸格差は「5倍」 経営努力いらないNPB、もっともな一流選手流出 (1/2ページ)

 史上初めて、平均年俸1位と最下位の対戦になったことから“格差シリーズ”と称される今年の日本シリーズ。選手会調べでは、ソフトバンクが平均年俸7013万円、横浜DeNAは2600万円でその差2・7倍。

 同時に進行中の米大リーグのワールドシリーズは、平均年俸1位のドジャースと同15位のアストロズとの対戦です。前者は7億3600万、後者は5億3200万円。ちなみに平均年俸最下位(30位)のブルワーズは2億3000万円。こう見ると、NPB(日本野球機構)内の格差は、MLB(大リーグ機構)との比較のうえではさしたる違いはないということになりましょう。

 一方で、リーグ間の格差は、ホークスとドジャースの差が10倍という大変な格差ですが、これには少しからくりがあって、MLBの数字は開幕時ベンチ入り25人の平均。日本の選手会調査の数字は、外国人を含まない上に、日本人選手は2軍選手も含む60人以上の平均。これをMLB流の基準に修正すると、筆者推定でホークスが1億5000万円、ベイスターズが6500万円となる。それでもドジャースの約5分の1で国際間格差はやっぱり大きい。一流選手の流出が止まらないのももっともです。

 リーグ内の格差に話を戻すと、MLB球団間の年俸格差は、21世紀に入ってから縮小傾向。以前から均等分配している全国放送やインターネット、グッズなどから生じる売り上げが劇的に増加していることに加え、年俸上位球団への課徴金、各球団に属す権利(チケットやローカル放送)から発生する売り上げも一部分配するなど、分配率をあげてきた結果です。2000年前後は、トップと最下位の差は10倍なんていうのは当たり前でしたが、いまや3-4倍に縮小しました。

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