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【神谷光男 スポーツ随想】今年のCSは不要だった 独走Vに何の意味が…納得できないカープ敗退 (1/2ページ)

 プロ野球日本シリーズの真っ最中だが、盛り上がる福岡と横浜の間で、広島の人たちはさぞじくじたる思いで見ているだろう。ドラフト会議で地元、広陵高のスラッガー中村奨成捕手を引き当て少しは留飲を下げても、クライマックスシリーズ(CS)・横浜DeNA戦での屈辱的な敗退は、そう簡単に忘れることはできまい。

 レギュラーシーズンでは2位阪神に10ゲーム差、3位DeNAとは実に14・5ゲーム差あった。あのぶっちぎりの独走優勝は夢か幻か。

 2010年にロッテがやってのけた「下克上日本一」のときのパ・リーグは、首位ソフトバンクと2位西武はゲーム差なし、3位ロッテは2・5ゲーム差の大接戦で、これならCSをやる意味もあった。しかし、今回はどう考えてもCSは不要だった。

 友人が苦笑いしながら言った。「CSは、42・195キロを走った後、上位3人による100メートル走で順位を決めるようなものだ。勝負とはいえ広島には気の毒だった」

 最近は上位チームが順当に進出して、CS批判は鳴りを潜めていた。さすがに今回は巷でも「優勝チームが日本シリーズに出られないのはおかしい」「10ゲーム差以上開いたらCSはやめるべき」といった声が噴出したようだ。

 しかし、「売店収入などを合わせ興行収入は1試合2~3億円以上」(関係者)というCS。広島の選手やファンがいくら悔しい思いをしても、5試合の収入が10億円以上ともいわれる球団はどこ吹く風だろう。

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