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【西本忠成 トラとら虎】阪神・藤浪が復活誓うフォーム固め なぜ抜け球が多くなったか「本人も分かっているが最大の課題だ」

 阪神の藤浪晋太郎投手(23)が「みやざきフェニックスリーグ」で復活を期している。同リーグは宮崎県に各チームの2軍レベルの若手が集結して練習試合を行うもので、藤浪の一番の目的はフォーム固めである。

 「本来なら主力投手は公式戦の疲れを取る時期だが、藤浪には許されるはずはない。今季はほとんど働いていないから。本人も反省していると思うが、原点に戻ってやり直す以外にない」と球団OBはハッパをかける。

 金本監督がシーズン総括で、大誤算の一つとして藤浪を名指ししたのは当然だろう。わずか11試合登板、3勝5敗は当初当て込んだ2ケタ勝利に遠く及ばない。5月末には2軍落ち。見失ったフォームの修正に取り組んだものの、一度なくした自信は戻らなかった。

 苦闘の始まりに、4月4日のヤクルト戦(甲子園)を誰もが挙げる。5回まで投げ、なんと9四死球。畠山への死球に端を発した両軍入り乱れた騒動は、藤浪が心身のバランスを崩すきっかけになった。7月の2軍戦では頭部死球による危険球退場も-。

 「なぜ、抜け球が多くなったか。原因は体の開きが早く、右腕が遅れて出るところにある。だからリリースポイントが一定しない。これを修正するには右膝の使い方が大事。本人も分かっているが、いまから来春のキャンプにかけ、最大の課題になる」と先のOBは指摘する。

 まだ試行錯誤ながら、復活の兆しはある。12日のフェニックスリーグ・西武戦で7回を1安打11奪三振無失点。17日のクライマックスシリーズ(対DeNA)では中継ぎで2回無失点。結果は何よりの良薬ではないか。「苦しんだこの1年を必ず生きるようにしなければ…」。挫折した若きエース候補は巻き返しを誓う。(スポーツライター・西本忠成)

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