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巨人、“非情”人事どこへ 11年ぶりBクラスでも由伸監督、村田ヘッド留任の“ユルフン”っぷり (3/3ページ)

 絶望的な気分でオフを迎えたG党に来季への希望の灯をともすだけのインパクトが、今回の人事にないのは明らかだ。

 いつからこんなに情けない球団になったのか。もともと巨人といえば、強引ともいえる手法に賛否両論はあれど、「常勝」の看板を守るために執念を燃やしていた。主力選手や監督にも、日本一を目指すチームに不要とあらば、引導を渡す人事を断行してきた。

 たとえば、長く4番を務めた原前監督は、入団から続けた規定打席を13年目で逃すと、15年目のシーズンに通算1675安打で引退した。

 監督在任中の2015年には、「今のメディアはやさしい。うちらの頃なんか、ちょっと試合に出なかったら『引退か』なんて話でさ。特に4番とか、いい成績を残してた人はね」と回顧。返す刀で当時現役18年目だった高橋監督に触れ、「4番がダメだったら6番、6番がダメだったらピンチヒッター。うちらの時代とはちょっと違う。(昔は)レギュラーから外れたらみんな『ありがとうございました』で引退。今はそういうのないもんな」と言及した。

 同年オフ、高橋監督は現役続行を望みながら、原前監督の後釜に据えられ現役引退した。そして2年後。チームを長くAクラスにとどめたベテラン勢が、その仕事が担えなくなってもなお、かつての指揮官と同様に現役へ執念をみせている。チームの未来のため潔く身を引く首脳陣もいない。

 巨人を盟主たらしめた冷徹に勝利を追求する伝統は、永久に不滅であるべきではないのか。

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