記事詳細

【神谷光男 スポーツ随想】陸連の本気度見えず 五輪実施は夏なのに…GCシリーズ初戦で幹部が珍談話「タイムは冬場に出せばいい」 (1/2ページ)

 以前のようなテレビ中継がなくなり、翌日の新聞で初めて知った結果にわが目を疑った。8月27日の北海道マラソン。男子の優勝は村沢明伸(日清食品グループ)の2時間14分48秒で、夏場とはいえ30-40年前にタイムスリップしたかのようだった。

 この大会は、東京五輪の代表選考会として2019年秋以降に開催する「グランドチャンピオンシップ(GC)」の出場権をかけたGCシリーズの初戦として注目が集まっていた。

 GCシリーズは男子の場合、北海道のほか冬場の福岡国際、別府大分、東京、びわ湖毎日が指定されており18年度まで続く。これまでは選考会ごとに気象やコースの高低差など条件が違い、代表選考が難航することから透明化を目指して新設された。

 選手はシリーズとGCで、2度結果を出す必要があるという。夏場で一線級は敬遠したのか、その初戦にしては顔ぶれも寂しく、男子は「1位で2時間15分以内」「2-6位で13分以内」と甘すぎるほどの条件設定だったが、クリアしたのは村沢だけだった。

 序盤からあまりのスローな展開に「突破者ゼロ」を覚悟していたのか、村沢が14分台でゴールした瞬間、日本陸連幹部の控室から拍手が湧き起こったという。新方式と銘打ちながら最初からつまずくわけにはいかなかったとしても、「ほっとした。タイムは冬場に出せばいい。夏場のレースで走り切ったことは評価したい」というある幹部の談話は、なにをかいわんやだ。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう