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【西本忠成 トラとら虎】救世主・藤浪がスタンバイOK! 故障者相次ぎ先発陣は火の車、虎首脳陣も“やれやれ”?

 阪神の藤浪晋太郎投手(23)が2カ月半ぶりに1軍に戻ってくる。昇格の合否を決める10日のウエスタン・リーグ広島戦(倉敷)で、5回4安打1失点の好投。掛布2軍監督は「もうファームでやることは終わった。時間はかかったが、次のステージで本来の持ち味を発揮してほしい」とOKサインを出した。

 屈辱の2軍落ちは5月下旬のことだった。1年目から順調に10勝、11勝、14勝と成績を伸ばしてきたが、突如スランプに陥った。3勝(3敗)を挙げていたものの、投球フォームのバランスを崩し、四球絡みで崩れるパターンが続く。「早めに2軍で修正するのが本人のため、チームのため」。決断した首脳陣も復帰にこれほど月日を要するとは思わなかった。2軍戦の登板は実に10試合にのぼった。

 「納得できるボールが投げられない。原因がフォームにあるのは本人も自覚している。バランスの取れたフォームを求め、試行錯誤。ようやく光が見え始めたのは今月はじめ。本来の藤浪らしいボールが多くなった」と球団OBは復帰が近いことを示唆していた。

 チームにとって若きエースの長期離脱は想定外の痛手。それでも強力リリーフ陣で持ちこたえ、2位の座をキープしている。しかし夏場に入り、リリーフ陣は疲労困ぱい。先発陣も秋山が右太ももの張り、岩貞が不調、さらにはメッセンジャーが右足腓骨骨折で抹消され火の車。2年ぶりのAクラスをかけ、正念場を迎えている。

 「いいタイミングで藤浪が戻ってくる。首脳陣にすれば“やれやれ”だろう。球威は抜群で、カギは制球力。完投能力を備えているから救援陣を休ませることができる」と球団幹部は期待する。

 復帰初先発は18日からの対中日3連戦(ナゴヤドーム)あたりとみられる。汗と泥にまみれ、若トラはどこまで変貌したか。ファンならずとも注目のマウンドになる。 (スポーツライター・西本忠成)

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