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【プロキャディーXのつぶやき】勝負のアヤを味わえた国内シニア 運あった秋葉が今季初V

 勝負ごとにはツキもあれば、アヤもある。運があってこそ優勝できるのかもしれないけれど、もちろん、それだけでは勝てないのは当然のこと。

 松山英樹クンが世界ゴルフ選手権のブリヂストン招待を制して、その活躍の陰に隠れてしまった観もあるが、国内男子シニアツアー「マルハン太平洋シニア」(6日最終日、太平洋クラブ六甲)は勝負の醍醐味を存分に味わえた一戦だった。

 最終日最終組は首位の羽川(豊)さんと、プラヤド・マークセンがシーソーゲームを展開。そのはざまを縫うように前の組の秋葉(真一)さんが猛チャージ。羽川さんが17番でボギーを叩き、秋葉さんが18番のグリーンに向かって歩いている時に速報版の順位表示が変わった。秋葉さんは「首位タイになった」ことを知ったのだ。

 グリーンを外してボギーも覚悟していたそうだが、首位に並んだことでパーセーブへの執着心が強まり、集中力は高まったそうだ。4メートルの難しいパーパットを沈めて秋葉さんはガッツポーズ。羽川さんとのプレーオフに突入し、1ホール目で2メートル弱のバーディーパットをねじ込んで今季初優勝を手にしたんだ。

 「本戦最後のパーパットと同じライン、それも距離の短い地点に着けられたのが良かった。試合前、パットに悩んでいたら、真板(潔)さんに『パットは悩んだらダメ。ストロークに専念するだけ』とアドバイスされたおかげです」と秋葉さん。

 一方、敗れた羽川さんは「マークセンは抑えられたけれど、秋葉がいることを忘れていた。最終日、優勝争い渦中での(秋葉のスコア)66にはかなわない。でも、次につながる負けだから意味がある」と納得した様子だった。

 練習ラウンドでもらったアドバイス、速報版の表示切り替え、最終グリーンでの同じパットラインなど、この試合は秋葉さんに運があったようだ。「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議の負けなし」とは、本当にうまく表現した言葉だ。

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