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【田代学 ダッグアウトの裏側】有望株抜てきしたレ軍、強打者獲得のヤ軍 ア・リーグ首位の対照的補強、水面下で続く駆け引き

 米大リーグは7月31日のウエーバー公示なしのトレード期限を過ぎ、ア・リーグ東地区で首位を争うレッドソックスとヤンキースが、ともに課題だった三塁手の補強で対照的な戦略をとった。

 トレードをせず、有望株の抜てきを選んだのがレ軍だ。20歳のラファエル・ディバースをメジャーに初昇格させ、7月25日のマリナーズ戦(シアトル)に「9番・三塁」でデビューさせた。

 「ついに夢がかなった。あまりにもうれしくて、飛行機の中で眠れなかった」と、ドミニカ共和国出身で英語がまだ上手に話せないディバースは通訳を通じてコメント。右投げ左打ちで、その打撃スタイルは、「尊敬する選手」に挙げる同じ母国のロビンソン・カノを連想させる。

 今季は2Aで開幕。3Aはたった9試合出場とはいえ打率4割をマークして通過した。メジャー2試合目で初本塁打を放ち、31日のインディアンス戦では4打数4安打。8月に入ってからは5番打者で起用されている。6日まで11試合に出場し打率・349、3本塁打、6打点。レ軍打線の新たな起爆剤になっている。

 一方のヤ軍は7月19日にホワイトソックスからトッド・フレイジャー(31)を獲得した。昨季は40本塁打、98打点をマークした右のスラッガーだが、穴が多く打率は・225。ヤ軍移籍後の成績も打率・200、2本塁打、5打点にとどまっている。「ここ数日の練習で、昨季のようなフォームのバランスが戻ってきたので、調子は上がっている」と本人は不振脱出をほのめかしているものの、ヤ軍はまだトレード(ウエーバーにかければ可能)を画策中との噂が絶えない。

 レギュラーシーズンは残り約50試合。ポストシーズンもにらんで、水面下での駆け引きが続く。(サンケイスポーツ一般スポーツ担当部長、田代学)

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