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【田代学 ダッグアウトの裏側】ダルは攻略されて撃沈したが… 癖がバレても勝つのがメジャー投手

 なくて七癖。米大リーグでも投手の癖は、よく話題になる。

 「なぜマーリンズのスカウトがメディアに話したのか分からない。おかげで修正できる」

 こう地元メディアにコメントしたのは、ドジャースへトレードされたダルビッシュ有投手(30)。レンジャーズの投手として登板し自己ワーストの10失点で9敗目を喫した7月26日のマーリンズ戦(マイアミ)で、癖がばれていたことが発覚した。

 ツイッターで報じたのは米サイト「ヤフー! スポーツ」の野球コラムニスト、ジェフ・パッサン記者。マ軍スカウトら証言によれば、速球時のダルビッシュはベルト付近で両手を一瞬止めてからセットポジションに入っていたという。

 筆者がヤンキース担当だった頃、アストロズなどで活躍したオクタビオ・ドテル投手の癖が有名だった。スリークオーターからの快速球とスライダーを武器に史上最多の13球団に所属したリリーフ右腕には、「投球時に舌を出したらスライダー」という癖があった。

 この癖をヤ軍で最初に見つけたのはデレク・ジーターと聞いたが、ドテルとの通算成績は13打数1安打、5三振と相性は悪かった。同僚だった松井秀喜も、「打席で余計なことを考えたくないから、投手の癖は意識しないようにしている。(ドテルの場合)打席で口にばかり気をとられそう」と、癖がわかれば攻略できるという考え方には否定的だった。

 2001年のワールドシリーズではテレビ中継中に解説者が、当時ダイヤモンドバックスだったカート・シリングの癖を暴露。ワインドアップに入る際、顔の前で構えたグラブの開き具合で速球とスプリットが区別できると指摘した。それでもシリングはヤ軍打線を抑えて世界一になり、ランディ・ジョンソンとMVPを同時受賞した。

 ダルビッシュの速球には球威があり、球種も多い。とても速球の癖だけがKOの理由とは思えないのだが。(サンケイスポーツ一般スポーツ担当部長・田代学)

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