記事詳細

【中山徹 俺にも言わせろ】44歳の宮本逆転V 30代の選手は何をしているんだ!

 ダンロップ・スリクソン福島オープンで、44歳の宮本勝昌が、通算22アンダーで2位に1打差の逆転優勝を果たした。最終日に9バーディー、ノーボギー63の大会コースレコードタイ記録だった。

 韓国の若手I・H・ホに追いすがられての最終18番パー5。2オンに成功し、イーグルパットは決まらずバーディーとなったが、その歓声は後ろの最終組のホには「プレーオフに持ち込むためにもイーグル奪取しかない」という重圧が掛かったはずだ。結局ホもイーグルチャンスをつくったが、パットを沈めきることができず、宮本に軍配が上がった。

 40歳を過ぎると、いくら鍛えているからといっても、若かったときとは体の動きは違ってしまうもの。持病がある人もいるし、体のあちこちが悲鳴を上げ始めるから、そうやすやすとは好結果を出せなくなるんだ。いかに体調を整え、維持するかを真剣に考え、実践する年代。それが不惑過ぎのプロゴルファーの課題だ。

 宮本はウイナーズスピーチでトレーナーをはじめ、応援しサポートしてくれているスタッフたちに感謝の言葉を贈っていたが、その気持ちが俺にもよく分かる。

 関西オープンでツアー初優勝した20代の今平(周吾)以来、久しぶりに日本人選手が優勝したわけだが、ここで、一言、「俺に言わせろ!」だ。

 30代の選手たちは何をしているんだ! 中堅になって、慣れが出てダレが生じているんじゃないか? 30代は、心のどこかに隙間ができる。気持ちが中途半端になりやすい。30代こそ、来たる40、50代に向け、トレーニングとケアにまい進しなければならない年代なんだ。

 その自覚がなければ油断を招き、思った以上に早くツアーを去ることになるぞ。各年代の選手が毎試合、覇を争ってこそ、ツアー低迷から脱却できるんだ。30代の選手に喝だ! 宮本を見習え!

 ■中山徹(なかやま・とおる) 1946年6月8日生まれ、鹿児島県出身。25歳から本格的にゴルフを始め、31歳でプロ転向。レギュラーツアー未勝利だが、シニア5勝で1997年賞金王。加瀬秀樹、室田淳、宮瀬博文らが集う雑草軍団のリーダーで愛称は「大将」。プロボウラー中山律子の実弟。国際スポーツ振興協会所属。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう