「築地」下水逆流の恐れ 豊洲からは基準100倍のベンゼン…小池知事迫られる「究極の選択」 (1/2ページ)

2017.03.20

故障した築地市場の海水濾過設備=17日、東京都中央区
故障した築地市場の海水濾過設備=17日、東京都中央区【拡大】

  • <p>小池知事は市場問題をどう決着させるのか=17日、都庁</p>

 老朽化が問題になっている東京都の築地市場で17日、海水の濾過(ろか)設備が故障し、水産仲卸売り場(約1500店舗)の全棟で一時、断水した。専門家は火災や下水の逆流の懸念もあると指摘する。一方、豊洲新市場で都が実施した地下水の再調査では、環境基準の最大100倍のベンゼンが検出、小池百合子都知事は「究極の選択」を迫られている。

 都によると、築地では専用設備から海水を取水して濾過し、滅菌。土中の配管を通じて水産仲卸売場の各店舗などに配水し、床洗浄や魚の水槽用に利用されている。

 断水は、老朽化した土中の配管から漏水したのが原因とみられるが、市場問題に詳しい一級建築士の片山恵仁(よしまさ)氏は「そもそも、東京湾は遊泳禁止とされるほど水の汚染がひどく、濾過するとしても海水を使うことには議論がある」と話す。水道配管や下水配管の腐食が進んでいると考えられ、特に下水管は高さがずれるなどすれば逆流してくる恐れがあり、衛生面の不安も拭えないという。

 火災のリスクも高くなっている。

 「電線の被覆の老朽化が進めば、漏電しやすくなり、電気火災のリスクが高まる。市場の床には発泡スチロールなど燃えやすい物が多く置かれており、火災となればあっという間に燃え広がる可能性がある。だが、市場は狭い通路も多く、消火活動は困難を極めるだろう」と片山氏。

 
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