永世中立国を襲う揺れ…過去には都市壊滅させた大地震も (2/2ページ)

2017.04.21

 このときに起きた地震のMは3・4。物的被害はあったが、けが人は出なかった。この地震のせいで裁判沙汰になった。

 判決では、開発会社の責任者は無罪になった。二酸化炭素を出さないのが取りえではあったが、バーゼル州政府はリスク分析データをもとに、計画の中止を決断した。

 スイスには原子力発電所もある。1969年以来のもので、現在5基、約337万kWの原子力発電所が稼働している。

 福島での事故はスイスの人たちをも震撼(しんかん)させた。それ以来、発電所や送電にも耐震規定が作られている。たとえば2012年には耐震電力供給の規定が作られ、変電所建設に適用されはじめた。

 地震国の隣国であり、過去に大地震も経験したスイスは地震に敏感なのだ。

 将来もいつかは、1356年にスイスで起きた地震のように、一つの都市を壊滅させるほどの地震が起きる可能性を否定できない。地震国日本よりも地震は少ないとはいえ、欧州中部の地震は、それなりに心配なのである。

 ■島村英紀(しまむら・ひでき) 武蔵野学院大学特任教授。1941年、東京都出身。東大理学部卒、東大大学院修了。北海道大教授、北大地震火山研究観測センター長、国立極地研究所所長などを歴任。著書多数。最新刊に『完全解説 日本の火山噴火』(秀和システム)。

 

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。