【大前研一のニュース時評】百貨店、事業多角化でしか変われない 三越伊勢丹・大西氏の方向性は正しいと思う (1/3ページ)

2017.03.21

大西洋社長
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 三越伊勢丹ホールディングス(HD)の大西洋社長が3月末で辞任する。大西氏は1979年に伊勢丹に入社、2012年2月に同HD代表取締役社長に就任し、小型店の積極出店やレンタル大手TSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブなど外部企業との提携、高齢者向けの旅行会社の買収などによる事業の多角化を推進してきた。

 しかし、消費者の百貨店離れが進むなか、成果を上げられず、その責任をとることになった。17年3月期の連結営業利益は前期比28%減の240億円となる見通し。業績悪化に加え、リストラや経営戦略を巡る社内対立もあったという。

 私は大西さんがやろうとした方向性は正しいと思う。結果が出なかったのは極めて残念だが、任期途中に詰め腹を切らされるというやり方は、少し大人げないなと感じる。

 だが、三越はかつて、強引な経営を続けていた岡田茂社長(当時)が取締役会で解任決議案を発議されて「なぜだ!?」と叫ぶなど、いわゆる“明智光秀風クーデター”がお家芸ではある。

 後任の社長には、伊勢丹出身の杉江俊彦取締役専務執行役員が就任する予定だが、事業の多角化はやらざるを得ないだろう。就任の挨拶では「選択と集中」と言っていたが、本業の百貨店事業で業績を回復するのは難しい。昨年の百貨店の国内売上高は5兆9780億円で、91年のピーク時に比べて6割程度まで縮小しているからだ。

 
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