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【長谷川幸洋 ニュースの核心】本音を隠した? リベラル路線から軌道修正の河野氏と1年でハト派から変身の岸田氏 高市氏は「タカ派姿勢」割り切り前面 野田氏は今後に注目 (1/2ページ)

 各種世論調査では、自民党総裁選はいまのところ、河野太郎行革担当相が他候補を引き離しているようだ。ただし、言うまでもなく、投票するのは自民党の党員・党友と国会議員だ。世間の人気と選挙の勝敗は、必ずしも一致しない。

 それを踏まえたうえで、河野氏の発言を追ってみると、従来のリベラル路線から、微妙に軌道修正している様子がうかがえる。

 例えば、原発について、従来は「脱原発」を唱えていたが、「明日とか1年後といった話ではなく、当面は原発再稼働を容認する」に変わった。「女系天皇容認」についても、「皇位継承は有識者会議の議論を尊重する」と言い方を変えている。

 党内保守派の支持を集めるためには「ウイングを広げざるを得ない」という話なのだろうが、果たして吉と出るかどうか。

 保守派から見れば、「原発」も「女系天皇」の問題も政策の根幹に関わる問題で、選挙で立場を変えるような軽い話ではないからだ。

 票目当ての思惑がミエミエで、むしろ反発を呼ぶかもしれない。私は逆に、開き直って「大問題だからこそ、一から議論する。結論がどうあれ、それでこそ国民の理解を得られる」くらいを言ってもらいたい、と思う。

 世論調査の人気投票で、河野氏を追う岸田文雄前政調会長は、敵基地攻撃能力の保有について「有力な選択肢」、武力攻撃と断定できないグレーゾーン事態について「法整備を検討」、経済政策については「新自由主義と決別する」と踏み込んだ。

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