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【山口那津男 本音でズバッと】尖閣の領有権問題はそもそも存在しない 中国・王外相の暴言、日本は冷静かつ毅然と対応すべき (1/2ページ)

 中国の王毅国務委員兼外相が先月来日し、24日に茂木敏充外相と、25日に菅義偉首相と会談した。

 外相会談後の共同記者発表で、王氏は「日本の漁船が釣魚島(沖縄県・尖閣諸島の中国名)の周辺の敏感な水域に入っている」「われわれはやむを得ず、必要な対応をしなければならない」「引き続き自国の主権を守っていく」などと発言した。

 これには、「尖閣諸島は日本の領土なのに、来日して自国の領有権を主張するとは許しがたい」「茂木氏はなぜ、その場で反論しないのか」などの批判が噴出した。

 もとより日本の立場は明確だ。尖閣諸島は歴史的にも国際法的にも日本固有の領土であり、解決すべき領有権の問題はそもそも存在しない。現に有効な支配を継続しており、力による一方的な現状変更は許されない。このことは、日本政府が一貫して述べてきたことであり、今回の外相会談でも、茂木氏は明確に主張している。

 さらに先日、菅首相が電話会談した、米国のジョー・バイデン前副大統領も、「尖閣諸島は日米安保条約第5条の適用範囲」との見解を示したばかりである。

 王氏の「事態を複雑化させる行動を避け、意思疎通と対話を通じて適切に対処する」などの発言ぶりからすると、中国側の主張を踏まえ、かつて尖閣で緊張が高まった状況も念頭に置きながら、外相としての立場を示したものと思われる。

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