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外交チームは「親中派」なのか!? 「バイデンはパンダに抱きつく」説を国務省元高官に直撃 (2/3ページ)

 そのバイデン氏が発表した新しい外交チームに対して、共和党は早くも攻撃態勢を取っている。要の国務長官にアントニー・ブリンケン氏、国家安全保障担当補佐官にジェイク・サリバン氏、国連大使にリンダ・トーマス・グリーンフィールド氏を充てる陣容に対し、共和党のトム・コットン上院議員は、「彼は今やパンダ・ハガー(パンダに抱きつく人=親中派)に囲まれており、中国に甘い顔をしたいという衝動が増すばかりだろう」と揶揄した。反中で知られ、共和党の次世代のリーダーであるマルコ・ルビオ上院議員も、「アメリカの衰退につながる」とこき下ろしている。

 この評価は妥当なのだろうか。もし本当にバイデン政権が中国寄りであるなら、尖閣問題を抱える日本にとっては脅威になる。国務長官になるブリンケン氏はバイデン氏の側近として長く盟友関係にあったが、対中政策については親中派という説と反中派という説があり、はっきりしない。間違いなく言えるのは、誰もが認める実務家としての能力と粘り強い性格である。ブリンケン氏をよく知る国務省の元高官に話を聞いた。

 「ブリンケン氏は、重要案件は部下ととも徹底的に研究し、調べ、戦略をじっくり練ってから交渉にあたる。相手を脅したり押さえつけたりする強引な手法はあまり好まず、粘り強く話し合うタイプだ」

 中国への態度はどうか。

 「彼は、中国はいまやアメリカの競争相手になったと公言している。トランプ大統領が同盟国との関係を悪くしたために、中国に付け入る隙を与えてしまったとも言っている。一方、日本との交渉というのは、常に忍耐を必要とする。簡単には決まらない。議院内閣制と大統領制の違いもあるが、そういう交渉はブリンケン氏に向いているだろう。そして、日本はいったん約束すれば必ず守る美徳を持っている国だ」

NEWSポストセブン

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