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裏社会ジャーニー(23)~彫師と刺青~ スミを入れない「空彫り」体験も…強烈な痛みに悶絶 (3/3ページ)

 最初、実際に針が刺さる感触は思ったよりも痛くなかったが、方向を切り替えして一度針が刺さったところをもう一度なぞると、ものすごく痛い。これを全身に施すとなると、相応の痛みになるのはわかる。正直、堪え性のない私には到底できそうにないと思った(しつこく繰り返すが、このときに何を彫ったのかは動画参照でお願いしたい)。

 彫師はスミを入れるだけでなく、図柄を考えたりする能力も必要になる。それだけではなく、長時間に渡って人の肌に触れて、その人に向き合っていく。高度なコミュニケーション力も必要になる。そういう意味では職業としての難易度はかなり高いものだと実感させられた。

 ちなみにこの空堀の続きを彫る予定はない。短気な自分には少々こらえきれないかもしれないからだ。長い時間と予算をかける必要があるだけに、この先、刺青を検討する人は本コンテンツを参考に慎重かつじっくりと考えてみていただけたら幸いである。

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 ■丸山ゴンザレス(まるやま・ごんざれす) 自称「考古学者崩れ」のジャーナリスト。海外の危険地帯から裏社会まで体当たり取材を繰り返す。『世界の危険思想 悪い奴らの頭の中』(光文社新書)『世界の混沌を歩く ダークツーリスト』(講談社)など著書多数。

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