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コロナ禍で忘年会に大異変 9割の企業が「やりません」…業界は1人鍋など試行錯誤 (2/2ページ)

 東京都内の金融機関に勤める20代男性は「部署でも忘年会の話題が持ち上がらない。おそらく実施しないということだろうが、万が一オンラインで開催するとしたら使い方が分からないメンバーへのレクチャーなど、今までと違う苦労がありそうだ」と漏らす。

 逆風が強まる居酒屋側も今年は特別な工夫を凝らしている。飲食大手のレインズインターナショナルが運営する居酒屋チェーン「かまどか」では、17日から1人前サイズの鍋料理「こなべ」メニュー(税抜790円から)6種類の販売を始めた。大人数で同じ鍋をつつくリスクを懸念する声を踏まえた。

 「例年より予約数は減っているが、店内では飛沫(ひまつ)を防止する仕切りを設け、定期的な換気や消毒も徹底している」と同社広報担当者。「1人前の鍋料理は、コロナ対策以外にも個人が好きな鍋を注文できるメリットもあり、反響によってはこの先もメニューに残すことも視野に入れている」とする。

 東京都渋谷区の「恵比寿イーストギャラリー」は、「食べない忘年会・新年会プラン」を企画した。参加者が検温を実施したうえでマスクを着用、会場内ではあいさつや写真撮影のみとし、開催時間は30分前後だ。肝心の食事は、店側が包装した料理を提供し、参加者が持ち帰って楽しむ仕組みだ。同店の広報担当者は「今年はリモートワークやオンラインでの飲み会が増えた一方、少しでも顔を合わせて集まりたいという要望があった」と背景を語る。

 20年以上にわたり忘年会や新年会の貸し切りパーティーを行っている同店では「例年は早い段階で予約が埋まってしまうことも多かったが、今年の予約数は例年の10分の1にとどまっている」と広報担当者。「会場の滞在時間を短縮した分、換気や清掃などを徹底した上で1日に複数の団体を受け入れる検討もできるので、相談してほしい」と呼びかけた。

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