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コロナワクチンの虚実…高齢者、無症状者への効果未知数 「予防効果90%超」好データの信憑性は… 村中璃子氏緊急リポート (2/3ページ)

 ざっと計算すれば94人の感染者のうち、ワクチンを打っていた人は10人程度。残りはワクチンではなくプラセボを接種された人たちであったことになる。確かに、驚くほど良いデータだ。

 新型コロナは、子どもや若い人の感染者の大半が無症状や「ただの風邪」で終わる病気だ。ただし、高齢者の重症化率・死亡率はインフルエンザの比ではなく高い。いま求められているのは、免疫応答の弱い高齢者などにも免疫を与え、重症化を防ぎ、死亡率を下げるワクチンである。

 今回の解析で明らかになったのは、このワクチンを接種すれば、初回接種から4週間たった時点で「症状が出にくい」ということだけだ。重症化や死亡を防ぐのかは明らかではない。接種から4週間後には効果があったが、3カ月後、半年後に同じ効果が見られる保証もない。一番の問題は、このワクチンが無症状の感染を防ぐかどうかが不明であることだ。

 ファイザーの発表を受け、各国の新型コロナワクチン開発グループは競うようにリリースを出した。ロシアのプーチン大統領が娘にも接種したと発表し、ロシアだけで緊急承認されているワクチン「スプートニクV」は、「92%の予防効果」と発表された。解析の対象となった感染者はたった20人。ワクチン接種群とプラセボ群が1人と19人であればワクチンの有効性は95%であるし、2人と18人であれば89%であることから、ネット上では「92%」の信憑(しんぴょう)性が話題となった。

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