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「執権欲に狂った老いぼれ」バイデンを罵倒した金正恩の焦り (2/2ページ)

 前述した論評は、こうした動きに対する反撃として出されたものだ。

 バイデン次期政権が北朝鮮とどのように向き合うかは今のところ不明だが、トランプ氏のように人権問題を軽んじることはないだろう。そうなれば、米朝対話は膠着するしかない。

 金正恩氏にとって核兵器は、条件次第では一定の譲歩が可能な交渉カードだ。仮に、米国が北朝鮮側の要望をすべて聞き入れるなら、金正恩氏は非核化に応じるかもしれない。

 しかし、恐怖政治で権力を維持する金正恩氏にとって、人権問題は体制の根幹にかかわる問題だ。人権問題の改善について、他国と交渉すること自体が不可能なのである。

 その不可能な要求を非核化とともに突き付けられ、国際社会に経済制裁を解除させる道が絶えてしまうことを、金正恩氏は何よりも警戒しているはずだ。

 (参考記事:若い女性を「ニオイ拷問」で死なせる北朝鮮刑務所の実態

デイリーNKジャパン

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