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【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】米大統領選で全く当てにならなかったメディアと世論調査 バイデン氏「優勢」を伝えるもトランプ氏は激戦州で善戦 (2/2ページ)

 同じく激戦州のアリゾナ州ではバイデン氏が勝利した。ブルーカラーの労働者が多く、民主党支持者が多かったオハイオ州は、トランプ氏が2回連続で勝利をもぎ取った。

 トランプ氏の大統領就任以来、民主党は「トランプ氏が分断政治(統治)を行った」と批判してきたが、それほど単純な話ではない。米国の分断は、トランプ政権前からあった。今回の選挙結果は「これまでの縮図が変わった」と、考えさせられるものになった。

 世論調査も問題だ。

 メディアは世論調査の結果からバイデン氏の「優勢」を伝え、応援するような報道を続けてきた。現時点での結果を見ても、世論調査会社の多くは、全世界にウソを発信し、恥をさらした。

 フロリダ州では、共和党が2017年ごろから、これまで投票してこなかった人々に投票してもらう「グラウンドゲーム(地上戦)」を積極的に展開してきた。これが世論調査には全く反映されていない。正確な数字が出せないなら、世論調査の意味はない。廃業すべきだ。

 日米問わず、多くのメディアは米大統領選が見えていない。「トランプ氏を攻撃し、バイデン氏を応援する」構図は、有権者の意識とは関係のない、ただの主張に過ぎない。国民を混乱させた責任は重い。

 ■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。著書に『儒教に支配された中国人・韓国人の悲劇』(講談社+α新書)、『トランプ大統領が嗤う日本人の傾向と対策』(産経新聞出版)、『日本覚醒』(宝島社)など。

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