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【緊迫する世界】トランプ氏再選で狙う「破壊」と「名誉」 ノーベル平和賞獲得へ2つの功績候補 (1/2ページ)

 11月3日投開票の米大統領選で、ドナルド・トランプ大統領が再選された場合、次の4年間でやり残したことをやるだろう。「破壊」(=中国たたき)と、「名誉」(=ノーベル平和賞)である。

 まず、議会と強硬派グループと一致団結して、中国共産党政権を徹底的にたたく。従来の同盟国ではなく、最高機密を共有し合う「ファイブ・アイズ」(米国、英国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド)をコア(核)として、対中「デカップリング(切り離し)」をやり、中国に覇権を握らせない。

 ただ、中国とはディール(取引)するところはディールしながら、軍事衝突は回避するであろう。

 次に、トランプ氏が目指すのは「名誉」、つまりノーベル平和賞の獲得である。トランプ氏の頭の中には、「なぜ、バラク・オバマ前大統領がノーベル平和賞を受賞したのに、俺ができないんだ?」という思いがある。

 ノーベル平和賞受賞の功績候補としては2つある。1つは「中東和平」であり、もう1つは「北朝鮮との国交回復」「朝鮮半島の統一」である。

 まず、中東和平。米国の仲介で、イスラエルが次々とアラブ諸国と和平を締結している。8月13日には、アラブ首長国連邦(UAE)が国交正常化の合意文書に署名し、バーレーンとスーダンもこれに続いた。この動きに、オマーンやカタールが呼応するだろう。これに、サウジアラビアが平和共存に動けば、中東情勢は大きく変わる。

 トランプ氏は、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とタッグを組み、中東をこれまでの「イスラエル対アラブ」から、「イランが共通の敵」という構図に持っていこうとしている。この動きが成功し、トランプ氏がさらなる中東和平を達成できれば、夢ではない。

 現に、「イスラエルとアラブ首長国連邦の和平を仲介した」外交的功績で、ノルウェーの保守派議員が9月、トランプ氏へのノーベル平和賞受賞の推薦を届け出ている。

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