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【緊迫する世界】米中“開戦前夜”の緊迫状況! 米大統領選に向け台湾海峡めぐり軍事衝突の懸念 菅政権は「ともに戦う覚悟」できるか (2/3ページ)

 ただ、わが国にとって、台湾有事は人ごとではない。

 台湾と、沖縄県・与那国島までは約110キロしかなく、台湾有事は即、尖閣諸島有事、沖縄有事ともなる。中国は最近、尖閣周辺で頻繁な領海侵入を繰り返しているが、米国との戦争へ向けての準備とも考えられる。

 中国にとって「台湾統一」は悲願であり、習主席は13日、台湾や尖閣侵攻の主力部隊とされる、広東省の海軍陸戦隊(海兵隊)を視察した際、「全身全霊で戦争に備えよ」と指示した。

 一方、米国にとっても、台湾は地政戦略的に非常に重要だ。

 台湾を中国に奪われれば、中国海軍は自由に太平洋に進出して、米本土への攻撃は容易となる。米国には悪夢である。また、台湾とフィリピンの間のバーシー海峡は、太平洋と南シナ海を結ぶ海路の要衝であり、米国や日本にとってシーレーン防衛は死活的問題といえる。

 ◆日本に「戦う覚悟」菅政権に大きな試練

 台湾海峡をめぐる、米中の「挑発」と「報復」の応酬はエスカレートしている。米中軍事衝突への懸念が、数日後に迫った米大統領選の投開票に向けて高まっている。

 日本周辺海空域では現在、日米共同統合演習「キーン・ソード(鋭い剣)」が行われている(11月5日まで)。米軍からは、原子力空母「ロナルド・レーガン」を中心とする空母打撃群など約9000人、自衛隊は海自最大のヘリコプター搭載型護衛艦「かが」など約3万7000人、カナダ軍からもフリゲート1隻が参加している。

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