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「敵に打ち勝つ」中国・習主席“ケンカ腰”発言連発 「抗米援朝」精神で国民鼓舞か 石平氏「米台への恫喝」 (1/2ページ)

 中国の習近平国家主席が、今月に入って「全身全霊で戦争に備えよ」「強敵に打ち勝つ」などと、好戦的な発言を連発している。新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)が続くなか、軍事的覇権拡大を進める中国共産党政権。習氏が戦意満々の発信を続ける背景には、米大統領選(11月3日投開票)も見据えた、したたかな狙いが潜んでいるという。

 習氏は19日、北京の中国人民革命軍事博物館を訪問し、朝鮮戦争への参戦70周年をテーマとする特別展を見学した際、「偉大な『抗米援朝』精神は極めて貴重な精神的遺産で、中国人民はあらゆる困難を必ず克服し、あらゆる強大な敵にも打ち勝つよう激励するだろう」と述べた。国営新華社通信が伝えた。

 「抗米援朝」とは、米国に対抗して北朝鮮を助けることを意味し、米国を意識しているのは明らか。「敵に打ち勝つ」など、ほぼケンカ腰で、習氏は、軍や全国の人民に「必勝の信念」を固めるよう呼び掛けたという。

 習氏は13日、広東省の海軍陸戦隊(海兵隊)の部隊を視察した際も、「全身全霊で戦争に備え、高いレベルの警戒態勢を維持しなければならない」と指示した。新華社通信が伝えた。

 同部隊は、台湾侵攻の主力部隊とされ、米国と台湾が「自由・民主」「人権」「法の支配」という基本的価値観を共有し、関係強化を進めていることを牽制(けんせい)したとみられる。

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