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【高橋洋一 日本の解き方】コロナで混沌の米大統領選 トランプ氏不利も予断許さず…最高裁判断にもつれ込む可能性も (1/2ページ)

 トランプ米大統領は新型コロナウイルスに感染したが、短期間で退院し、ホワイトハウスに戻った。メディアからは批判も受けているが、残りの選挙戦でコロナ問題はどう影響するのか。

 9月末の第1回目の大統領候補討論会は激しい応酬があったが、メディアではバイデン氏優勢というムードで、その結果、ブックメーカーの掛け率や選挙結果を取引する先物ではトランプ氏の勝利確率が低下した。

 10月に入って事態が急変、トランプ氏が新型コロナウイルスに感染したというニュースが入ると世界は仰天した。

 当初は、トランプ氏の選挙活動に影響するとして、トランプ再選危うしと見られた。ところが、トランプ氏が入院した陸軍の病院は世界最先端医療を誇る施設で、初期段階で適切な治療を受けられれば死に至る確率がかなり低いことから、トランプ氏復活の見通しが出た。

 ジョンソン英首相やブラジルのボルソナーロ大統領がコロナ感染後復活すると支持率が高まったこともあって、一時、トランプ氏の再選確率は高まった。

 しかし、早期の退院をメディアが非難したこともあり、各種世論調査でトランプ氏の支持率が急落している。

 掛け率・先物でのトランプ氏の勝利確率もかなり低くなって、9日時点で40%を割り込み、これまでで最低の水準となっている。

 あまりに早く復帰したので、国民に同情が出る前に、ホワイトハウスでの集団感染を非難する声が大きくなっているのだろう。今のところ、ホワイトハウスでの感染による死者は出ていないが、万一そうなると、さすがのトランプ氏も苦しくなるだろう。

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