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【富坂聰 真・人民日報】歴史は繰り返す? 国連で火花散らした米中「全体主義の戦い」の内実 (1/2ページ)

 歴史は繰り返すのだろうか-。

 75年の間、大きな戦争は回避されてきたが、その国際協調もいよいよ正念場を迎えている。

 9月22日、国連総会で演説を行ったアントニオ・グテーレス事務総長は、「われわれは危険な方向に進んでいる」と危機感を表した。いうまでもなく米中対立を意識した発言で、「2つの経済大国によって世界を大分裂させるわけにはいかない」と続けた。

 この後にビデオ演説に登場したドナルド・トランプ大統領と習近平国家主席は、互いを牽制(けんせい)するように対立軸を際立たせた。

 現在、米中間には少なくとも2つの大きな対立軸がある。

 一つはマイク・ポンペオ国務長官が言及した「自由主義vs全体主義」であり、もう一つは中国の打ち立てた「多国主義vs一国主義」である。

 今回、トランプ大統領の演説への支持が今一つだと思えたのは多国間主義=国際協調の総本山である国連での演説だったからだろうか。決してそうではないだろう。

 というのもフィリピンのドゥテルテ大統領が「2頭の象の戦い」にたとえ、「踏みつけにされるのは地面の草」と語ったように、ほとんどの国にとってどうでもよい争いだからだ。

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