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【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】「トランプ氏を評価することは反知性主義だ」という不可解 メディアはぜひ日本を主語にした大統領選報道を (2/2ページ)

 自国の政権の政策を批判するのは政権選択に関わるので当然ですが、これは他国の大統領選です。もちろん、日本の安全保障に大きく関わることですから詳細に報じるのは必要だと思いますが、なぜか一方に肩入れするような報道が目立ちます。それも、トランプ氏の個性をあげつらうばかりで、その政策と日本との関係性を報じるところが多くありません。

 本来、トランプ氏は「アメリカ・ファースト」を掲げていますから、海外に展開している米軍も未来永劫(えいごう)居続けるわけではなく、現に中東のように退いていく地域もあるわけです。

 しかし、日本の周辺でそれをやられては、対中国のパワーバランスを考えても非常にマズい。日本は政権が代わって、首脳同士の個人的関係でつなぎ留められるとはかぎらなくなりますから、「どう戦略的につなぎ留めていくか?」が重要です。その1つの解が「自由で開かれたインド太平洋戦略」であり、多国間で枠組みを作って米国をこの地域にコミットさせ続ける道でしょう。

 他方、バイデン氏に代わるとどうなるのか?

 バイデン氏が副大統領を務めたオバマ政権と同じような「融和的な対中政策」は、米政界の現状を考えれば難しいとされますが、果たして本当にそうなるのか? バイデン新政権が対中融和に傾けば、わが国ははしごを外される格好になります。

 日本のメディアなのですから、日本を主語にした大統領選報道を見たいと私は切に願います。

 ■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!COZY UP!」(月~金曜朝6-8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。

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