【永田町・霞が関インサイド】米大統領選、第1回討論会で大きな痛手を負ったトランプ氏だが…新型コロナから復活すれば大逆転あり得る (2/2ページ) 永田町・霞が関インサイド
米紙ウォールストリート・ジャーナルの見出し「Trump, Biden Trade Insults In Debate Full of Crosstalk」(トランプとバイデンが討論会で侮辱の応酬)と書いたように、バイデン氏も最後は同じ土俵に上がってしまったのだ。
ただ、「反トランプ」を隠さない米CNNや米紙ニューヨーク・タイムズなどに依拠する日本のマスコミに接するしかない読者のために、非報道のバイデン発言を紹介する。
明らかに大失点となったのが、トランプ氏の挑発に乗って「増税」を認めてしまったことだ。
「I’m going to make the corporate tax 28%. It shouldn’t be 21%.」
この発言を受けて米株先物の下落が加速し、バイデン氏の増税政策に強い懸念を抱いていた市場関係者は落胆した。
さらに、「法と秩序」問題でも、トランプ氏の突っ込みを受けて、「I’m in favor of law. You…」と、「law(法)」の次の「order(秩序)」という言葉が出てこなかった。警察、消防、軍隊票を失った瞬間である。
トランプ氏が、新型コロナウイルス感染から完全復活すれば、大逆転はまだあり得る。(ジャーナリスト・歳川隆雄)