記事詳細

【長谷川幸洋 ニュースの核心】トランプ氏とバイデン氏、中国と戦える「最高司令官」はどっちか (2/2ページ)

 だが、激戦の6州でみると、フロリダ、ミシガン、ノースカロライナ、アリゾナの4州でトランプ氏が逆転した調査もある。うち、フロリダとアリゾナは民主党支持と言われるABCニュース/ワシントン・ポストの調査だった。

 世論調査については、かねて「隠れトランプ」の存在が指摘されてきた。本当は「トランプ氏支持」なのだが、そう答えない人々である。既存のマスコミを信用していないのだ。この層が選挙本番で顕在化すると、差は縮まる。

 私が注目するのは、一部で報じられた「トランプ・グッズ」の受注実績だ。両陣営とも、帽子やバッジなど選挙グッズを中国浙江省の業者に発注しているが、トランプ・グッズは相手の20倍以上も注文がある、という。

 米ニューヨーク・タイムズは9月27日、トランプ氏が過去15年間のうち、10年間も連邦所得税を納めていなかった、と報じた。他にも、トランプ氏の姪(めい)が暴露本を出したり、トランプ氏が第1次世界大戦中に戦死した米兵を「負け犬」呼ばわりしたなど、スキャンダルには事欠かない。

 だが、トランプ氏の疑惑や不祥事は、いまに始まった話ではない。もう「慣れっこ」なのではないか。世界最大のスキャンダルは中国である。そのあたりを米国民は、しっかり判断するだろう。

 ■長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ) ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革会議委員などの公職も務めた。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア-本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。ユーチューブで「長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャンネル」配信中。

関連ニュース