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ポンペオ米国務長官、全米に指令「中国の外交官が近づいてきたら…」

 ポンペオ米国務長官は23日、中西部ウィスコンシン州の州議会で演説し、各州政府など地方公共団体に対し、中国の外交官らによるスパイ行為や影響力拡大に向けた活動を警戒するよう求めた。「中国の外交官が近づいてきたら、それは協力や友好の精神からではないだろう」と不信感をあらわにした。

 トランプ政権としても中国系団体の管理強化を続ける考えを表明した。政権の対中政策をアピールし、トランプ大統領の再選を後押しする狙いもあるとみられる。

 ポンペオ氏は演説で、中国の習近平指導部が米国内での影響力拡大のため、地方に目を付けていると指摘。「連邦政府が全て取り締まることはできない。米国の利益を守るには、党派に関係なく全ての州議会議員らの警戒が必要だ」と訴えた。中国から知的財産を保護するための州法の制定なども要請した。

 また、米大学などを拠点に中国語の普及活動をする「孔子学院」の管理強化など政権の取り組みを説明。新たに米中交流団体「米中人民友好協会」など2団体の管理も強化する考えを示唆した。

 ポンペオ氏は9月上旬、中国外交当局の高官による米大学訪問や地方公共団体当局者との面会に、米政府の承認を求める制限措置を発表している。(共同)